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高原の春は雪解けの豊富な水の恩恵から始まります。八ヶ岳に染込み、湧水に溢れる冷たい水は小さな流れとなって周辺に春の野草や花を咲かせていきます。木々には小鳥達が忙しく飛び回り厳しい冬を越え日々暖かくなっていく喜びを歌います。残雪の残った山々は空の青、新緑前の麓とともに美しいコントラストを描きます。春の柔らかな陽射しの中、春の山菜を沢山探すことが出来るウォーキングもお薦めの季節です。 小さな草花が咲き始めるとやがて桜も開花のつぼみを膨らませます。標高差がある小淵沢では周辺を含めれば１ヶ月近くの長期にわたり桜を楽しむことが出来ます。残雪の山を背景に周辺に桜の名所も豊富です。ゴールデンウィーク辺りには春の花もそろい踏み。山の景色とともに写真を撮るのも楽しい季節です。 タンポポの種が風に舞う頃には町中の松の木も一斉に芽吹きを始めます。 新緑の美しい季節です。

馬術の大会、家族旅行、山開き、避暑と小淵沢が一斉に賑やかになるのが夏。毎日のようにイベントも各地で開催され、全国から訪れる人が圧倒的に多くなる華やかな季節です。 馬術競技場を中心に牧場、引き馬など、町のあちこちを馬を見ることが出来ます。雪解け水や湧水から流れる清流と木陰が涼しさを演出。湿度の少ない涼風が暑い日でも心地よい夏を過ごさせてくれるのです。山の水遊びといえば川。名水の流れる清流ですから子供達も安心して遊ぶことが出来るでしょう。お店に立ち寄ればテラス席のある場所も多く、食事やお茶、お酒とともに充分に癒されるのんびりした休日を過ごすことが出来るでしょう。

夏の終わりとともに訪れる秋の気配。八ヶ岳もいつもの静けさを取り戻します。山々の紅葉はそれぞれのグラデーションを描き、一面黄金色に輝く稲穂も収穫を待つばかり。渓谷の紅葉名所にも訪れてみましょう。山ではキノコ採り、ワインのぶどう畑も摘み取りを迎え、秋の味覚も豊富に出揃う収穫の秋。収穫を祝ったお祭りやイベントも多い季節です。ギャラリーや美術館を巡る芸術の秋。周辺ををゆっくり歩くのも楽しい季節。小淵沢のカラマツが一斉に黄金色に染まり始める頃には冬も間近。木々の間からは今迄隠れていた山々がまた顔を覗かせてくる違う景色を楽しむことが出来ます。どんぐりや松ぼっくりの散らばった山道では小動物達も冬支度。あちらこちらで薪割りの音が鳴り響き、冬の準備に人間も忙しくなります。冠雪した富士や北岳、甲斐駒ケ岳、八ヶ岳の景観も見事な晩秋です。

八ヶ岳から吹き下ろされる北風が厳しい寒さをもたらす冬。辺りの山々はどんどんと白さを増し、その美しさもひとしおの姿。 幸い小淵沢では積雪が少なく、晴天率が高いのも冬。澄み切った空気の中でその景色が一段と美しく輝くのが冬なのです。周辺ゲレンデも数は多く、それぞれが特徴ある工夫を凝らしたスノーエリア。近年は雪山ウォーキングも盛んでリフトやゴンドラはスキーをしない時でも利用可能。一気に山頂の別世界迄我々を運んで行ってくれます。ここでもICから近い小淵沢は常宿として便利なエリア。中央高速道路が走行可能であればタイヤチェーンの必要も無く宿迄到着。その日の気分や天気でゲレンデや行動を決めることが可能になります。周辺エリアも人が少ない時期。澄んだ空気の中では月や星の輝く夜の空も格別です。ゆっくり温泉巡りをしたりお買い物をしたりと贅沢な時間が過ごせる冬の小淵沢です。

小淵沢の気候

年間日照時間が約2200時間、年間降雨量は1000mm前後。全国の降雨量分布図の中でもポッカリと浮かぶ年間雨量の少ない地域に北杜市が属しています（市内の明野町が全国一の日照時間を誇る町）。 年間平均気温10.9℃。高原型内陸性気候で夏は涼風が気持ちいい高原の天気、冬は降雨（積雪）は少ないですが、北西からの強い風に乾燥した晴天が続きます。標高も1000mありますので一日の温度差も高い地域です。

年間平均降雨量分布図

参考：気象観測記録（2000年）